三人きょうだい

自分の空間もほしいけど家族の繋がりも損ないたくない・・・そんな人にはこちらの三段ベッドを購入することをおすすめ。これならみんなで仲良く夜を過ごすことが出来るはずだ。

うちは、五人家族。お父さんと、お母さんと、私と、お姉ちゃんと、お兄ちゃん。
家族はみんな仲良しで、三段ベッドはいつも埋まっていた。

一番上に、一番上のお兄ちゃん。
真ん中に、その次のお姉ちゃん。
一番下に、一番小さな私。

お父さんとお母さんは、二人の部屋で寝て、私とお兄ちゃんとお姉ちゃんは、三段ベッドのある子ども部屋で寝る。
私たちきょうだいの中で、三段ベッドはいつでも、仲良しの象徴だった。
ひどい喧嘩をしても、泣いても、怒っても、夜には一緒のベッドの上と真ん中と下に別れて寝る。
そうすると、次の日の朝には、喧嘩していたことなんて忘れて「おはよう」から一日が始まる。
三段ベッドがあるおかげで、私もお兄ちゃんもお姉ちゃんも、喧嘩を引きずって、いつまでも仲が悪いまま、なんてことはなかった。
私たちは、三段ベッドの上と真ん中と下で、ずっと繋がっていたのだ。寝るときはいつも同じ場所で、離れたままでいることなんてなかった。

でも、私たちも大人になって、それぞればらばらになる時がくる。最初にいなくなったのはお兄ちゃんだった。高校を出て、大学に進むときに、遠く離れた場所で一人暮らしを始めたのだ。
それまで絶対に上のベッドを譲ってくれなかったお兄ちゃんは、家をでるときに始めて、私とお姉ちゃんに一番上のベッドを譲ってくれた。
一つだけ空っぽになった三段ベッドは、やっぱりとても寂しかったけれど、でもいつかは私もここを離れるんだろうと思って、そっちのほうが悲しく思えた。